転勤族妻の母(カカ)なる道録

30代転勤族妻が母となるべくよかれと思ってやったり考えたりしたことの備忘録

【絵本記録】ぐっすりおやすみ、ちいくまくん

f:id:mihoichikaka:20171122142414j:image

★ざっくりメモ(独断と偏見)

・対象:幼児くらい~

・いつ:夜、寒くなり始めた頃、子に自立心が芽生えてきた頃(の親)

・所要時間:10分弱

・大きさ:A4より大きめ、薄め

 

★ストーリー

二匹で暮らしている、大きな熊の「おおくまさん」と、小さな熊の「ちいくまくん」。

ある日、ちいくまくんはおうちのすぐ上に見つけた小さなほら穴を、自分のうちにすることに。

意気揚々と部屋を整え、寝食ともに小さなほら穴で過ごそうとするのですが―というお話。

 

誰もが通る、秘密基地や自分の部屋への憧れ。

その純粋さを目の当たりにしたら、おおくまさんのように、協力してあげたいと思うはず。

けど、やっぱり寂しさはつきもの。むしろ、子どもより大人の方がひとしお。

いくつまで「ぐっすり」眠る子の顔を見守ることができるのだろうか…と産まれる前から切なくなるのでした。

 

【絵本記録】わたしとあそんで

f:id:mihoichikaka:20171122142345j:image

★ざっくりメモ(独断と偏見)

・対象:幼児くらい~小学校低学年

・いつ:さみしいとき、昼間、動物に興味持ち始めたら

・所要時間:5分強

・大きさ:A4くらい、薄め、持ち運びOK

 

★ストーリー

読み聞かせボランティアをしている方が絵本に興味を持つきっかけになったお話と知り、ずっと気になっていました。

 

ある小さな女の子がひとり、はらっぱへ遊びに行ったときのこと。

バッタやカエルやりすやうさぎなど、とにかく一緒に遊びたくて声をかけるのに

なかなかうまくいかない女の子。

さみしくなって座り込んでいると、ある変化が起こって―というお話。

 

ぬいぐるみなどから始まって、虫や動物に興味を持ち、友達になりたいと、なれると思う子ども。

人間との違いに戸惑ったり嫌いになってしまう前に読んであげたいなと思ったお話でした。

(人間関係にも通ずるところがあるかも…)

 

【絵本記録】クリスマスってなあに

f:id:mihoichikaka:20171122142200j:image
 

★ざっくりメモ(独断と偏見)

・対象:幼児~

・いつ:秋~冬(クリスマスが近づいたら)、夜

・所要時間:10分弱

・大きさ:薄め、横長、持ち運びOK

 

★ストーリー

12月に入ったら借りる人が増えると思い、早めにクリスマス系の本を探していたら、

大好きなディック=ブルーナ作!!

かつ『クリスマスってなあに』が知れる絵本発見!!

 

内容はそのタイトルから裏切りなしの、イエスが生まれた夜のおはなし。

毎年クリスマスにかこつけてケーキを食べているくせに、

読みながら「そうなんだ」といい大人の私も感心してしまう内容でした。

(子どもに読み聞かせてあげる前に「ベツレヘム」がどこにあるのか調べておいた方がよさそう。)

 

ブルーナ本らしく、文がやわらかくておっとりした音になるので、寒くなってきた静かな夜にぴったり。

しかも白地にゴールドのみの印字というシンプル美しい装丁がたまらない…ので、

ちょっとしたクリスマスプレゼントにも良いかもしれません。

【絵本記録】おやすみなさい

 

f:id:mihoichikaka:20171031155742j:image

★ざっくりメモ(独断と偏見)

・対象:胎教~小学校低学年

・いつ:夜、寝る前に

・所要時間:5分くらい

・大きさ:持ち運びOK、小さくて薄い

 

★ストーリー

『しー・・・・・・おやすみのじかんですよ』

 

森に夜が訪れ、母親リスが幼子を眠らせるようにそっと語りかける言葉。

 

そばを通りかかった母鹿が我が子に、そしてそれを聞いていた母カエルも…と

優しさと愛情に満ちたひと時が連鎖していく様に、

私もあとに続きたい!と願わずにはいられません。

 

お腹の子は夜とか朝とか関係ないサイクルだけれど、胎教にぴったりな一冊。

 

フランスの作家さんたちの絵本を、カヒミカリィさんが訳したそう。

かわいくておしゃれな絵と装丁も素敵で、

図書館で借りた本だけど…買うのもありだな…

 

【絵本記録】105にんのすてきなしごと

f:id:mihoichikaka:20171031155710j:image

★ざっくりメモ(独断と偏見)

・対象:小学校低学年~中学年くらい

・いつ:金曜夜、音楽や楽器に興味を持ち始めたら

・所要時間:15分くらい

・大きさ:持ち運びOK、薄め、A4より小さい

 

★ストーリー

まず、この絵本を手に取ったのは、まさにキャリアに悩む自分のためで、

105人のうちに、自分の素敵な仕事のヒントが見つかるのではと

淡い期待を抱いてのことでした。

 

結果的に、タイトルの言葉の綾(というかただの自分の勘違い)にやられたわけで、

「105にん」のそれぞれの仕事

ではなく、

「105にん」でするすてきな仕事のお話でした☆

 

でも、純粋に、すてきでした。

 

仕事に向かうために105人がシャワーを浴びるところから、

髭をそったり靴下はいたり…と、あまりにも準備が丁寧に描かれるものだから、

いよいよ仕事が始まったときにはまんまと感動させられてしまった。

 

私がこの「すてきなしごと」に再就職することはないけれど、

子どもがもし音楽や楽器に興味を持ち始めたら、読んであげたい。

 

 

【絵本記録】生きる

f:id:mihoichikaka:20171031155602j:image

★ざっくりメモ(独断と偏見)

・対象:小学校中学年くらい~大人

・いつ:いつでも、忙殺されがちなとき

・所要時間:5分~10分(作者のあとがきを読む場合)

・大きさ:持ち運びOK、薄め、A4くらい

 

★ストーリー

作者・谷川俊太郎さんの、ずいぶん昔に書かれたという代表的な詩の一つ、

「生きる」をもとに、絵本として2013年に刊行されたもの。

 

『いま生きているということ』というフレーズで谷川さんが切りとった

一瞬一瞬のもの・ことたちが、

岡本よしろうさんの描く、なにげない人々の日常(喜怒哀楽、汗や涙)によって

じわじわと浮き彫られていく不思議。

 

本当になにげなくて、どこか懐かしいけれど、みんな主人公としていまを生きている。

そして、ほのぼの読み進めた終盤見開き2ページに、

不意をつかれたようにグッときてしまう。

 

忙殺されがちな大人にこそ読んでほしい一冊。